補習学校

実業教育として、実業に従事している者やこれから実業に従事しょうとする児童を対象に小学校の教育の補習をしながら、その職業に要する知識、技能を授けることを目的とした実業補習学校の制度が生まれるようになったのは、明治二三年一〇月に公布された小学校令改正以後のことである。明治二六年一一月に「諸般の実業に従事せんとする児童に小学校教育の補習と同時に簡易なる方法を以て其の職業に要する知識技能を授くる」ことを目的とする「実業補習学校規定」を制定したこの時期、補習教育特に修身教育が必要とされたのは、兵役に従事直前の青年であった。義務教育のみで道徳教育が不十分の青年を軍隊に迎え入れることは、壮丁教育の面からも、補習教育を必要としたのであった。実業補習学校の人気はなかなか高まらず、明治三〇年代に入っても学校数は増えなかった。

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